束間。

前回の日記から1ヶ月。
院試も終了し、今日合格通知が届いていた。
4月から博士課程に進むことが決まり、
ひとまずほっとする。


先週まで学会で仙台へ行き、
平泉や秋田に立ち寄って帰札した。
そのうち綴ろうと思う。
さて、精神的に少しゆとりが出来たので、旅の続きを・・・



まだミュンヘンにいた。
YHは思っていたよりも清潔でよく眠れた。
翌朝、食堂で日本人のバックパッカーに出会う。
まだ旅の序盤なのに、振り返ってみると、
一人旅の中では、街を歩いていても基本的に日本語を使うことは無い気がしていた。
というより、会話をすることが無い。
同じ境遇のバックパッカーが相部屋だったりすると、
久々の日本語だからかどうかわからないが、会話が弾むのである。
彼は、卒業旅行で欧州を廻っているのだという。
左手には、プログラミングの問題集。
入社前に課されたもので、旅行中もマメに進める必要があるらしい。
自分には到底真似できない行為に見えた。
そんな彼の旅の行程は各地で開催されているカーニバルに、
片っ端から参加するというものだった。
確かに、ミュンヘンの道路は風船やら紙吹雪が散らかっていたが、
昨日までのカーニバルだったらしい。知らんかった。
「またどこかで会うかもね。」
全く根拠のないこの言葉でミュンヘンを発った。