時架。

旅はまだ序盤。




8:00ミュンヘン駅到着、
8:56ミュンヘン発のICE724に乗った。
この旅では「ユーレイルパス21日用」を事前に購入していたため、
欧州内のローカル線には乗り放題だったわけだが、
ドイツ国内ではICEにも乗れるので、かなりお得な気分になる。


12:05フランクフルトに降り立った。
この街はマイン川を挟んで新旧市街が向き合い、
両岸を繋ぐ幾つもの橋を大勢の人々が行き交っていた。
直ぐに旧市街にあるYHに荷物を置いて街歩き。
バルトロメウス大聖堂、現代美術館、市庁舎、建築博物館・・・
橋を何度か行き来しながらとにかく歩いた。
夕暮れのマイン川は新旧の時間を緩やかに繋いでいるように感じた。


YHに戻ると、8人部屋に2人の日本人。
一人は卒業旅行、もう一人は大学1年生だった。
3人でYHの裏にあるリンゴ酒居酒屋へ。
ここはガイドブックにも載ってるし、日本人がよく集まるんだろう。
ワインとソーセージと旅話。
大学1年生の彼は明日からセルビア・モンテネグロに向かうと言う。
経済学を専攻したものの、世界情勢の現状を自らの目で確かめたいのだと。


旅の目的は人それぞれだろう。
目的の無い旅だってあるはずである。
ただ、多少大袈裟であっても、
大きな目的を持って旅をしている人の眼差しは力強く、
旅をしながらにして旅に惹かれるのだ。