流雲。
謹賀新年。
随分と更新が滞ってしまった・・・
更新を待っていた方々に謝罪。
2月に無事修論を提出してから、
身の回りで様々な出来事が次々に駆け抜けた。
友人の結婚、出産などのおめでたいこともあれば、
お世話になった方の突然の訃報など。
喜びの絶頂から悲しみの底までを、
この間に経験した。
喜びと悲しみを同時に受け入れることは難しい。
暫くそんなことを考えながら、
旅に出た。
東京では同期の実家や研究室の先輩・後輩にお世話になり、
出会った人それぞれの人生が、
着実にそれぞれの目指す方へ動いていることを、
改めて実感した。
周囲で如何なることが起ころうとも、
自分自身、日々前進すべし。
そんな決意を胸に、旅の手帖はパリを写し出す。
パリに到着してからは、
郊外のイエールという街で、
知人から紹介していただいたお宅でお世話になった。
翌朝、パリ中心部へ出向き、
ノートルダム大聖堂
ポンピドゥーセンター
ルーブル美術館
凱旋門
アラブ世界研究所
などを見て廻った。
旧市街の街並み、建築、美術作品・・・
どれも強く心に残ったが、
最も印象深く残ったことは、
天気の変化、かも知れない。
風を遮る山脈が無いため、
短時間で雨が降ったり止んだり。
現地の人は傘を持たず、
本屋や骨董店の軒先で雨宿り。
これはなかなか心地よい感じがした。
それともう一つ、
空の色である。
これまでの旅の中で訪れた教会の、
天井画や壁画に描かれた空の表現が、
何とも嘘っぽく見えていたのであるが、
幾度かそれに近い空を見ることができた。
淡い空に繊細な雲・・・
改めてここがパリだと実感した。